2008年5月9日金曜日

福島県二本松の新緑。






ドライブの目的地から帰る途中、偶然に出会った風景です。特徴的な色彩や構図があるわけでもないのですが、いつか見たことがあるような漠然とした印象と安らぎを感じます。自己主張やテーマ性、特長と言った差別化要因がとかく求められるいまの時代、そうしたものが無いことも貴重な存在なのかも知れません。春が来れば桜が咲く、桜が散れば新緑が芽吹く、秋が来れば紅葉に変わり、冬が来れば落葉して雪に覆われる。こうした相も変わらない季節の繰り返しが末永く続いて欲しいと願うばかりです。

福島県二本松市郊外風景。






福島県安達太良高原の裾野あたりになるのでしょうか、なだらかな丘陵が続きます。山桜と新緑、濃い緑の針葉樹が折り重なり、自然の色彩構成に感動です。昨晩、河北展に出展した作品が、会期を終え戻ってきました。画題は「海を越えて(秋田県男鹿半島)」。F80号サイズの岩礁に建つ灯台と海、大空に二羽の海鳥を描いた油絵です。次の公募展には東北の春をテーマにした作品を描こうかと思いをめぐらせています。