2012年4月7日土曜日

男鹿の風景画。いつまでも穏やかな海であって欲しい。

約3年ほど前までは3年間、仙台に勤務。 休日には、カメラとスケッチブックを持って東北各地に絵の取材に出るのが楽しみだった。

 しかし、昨年3.11。その多くの場所が震災で大きな被害を受けた。
岩手の北山崎や田野畑村、三陸海岸、南三陸、牡鹿半島、女川などなど、取材した各地が大惨事となった。

 被災地前の風景を描いていると、どうしてもテレビで報道された津波の参事と重なり筆が止まってしまう。

途中まで描いた田野畑村・番屋の風景画を削り取り、代わって、日本海側、男鹿の風景を油絵にした。

 明日(4月8日)は、所属団体の支部展に先立ち、水戸市で作品を持ち寄り研究会が開催される。
以下の2点を出してみることにした。(F80号)

 この男鹿の風景の下地に震災前の番屋の風景があることを思うと、申し訳ない思いがする。

 いつまでも、穏やかな海であって欲しい。
そして、繰り返し、いつもと変わらない朝を迎えたい。

 4月7日(土)



0 件のコメント: